WEB『女性力』Special企画!女性の美を追求する野坂茜さん特別インタビュー

投稿日:2019年11月11日 更新日:

 

女性にとっての人生の輝きとはー。
「今日もわたしを好きになる。」史上最高の輝きの為に、をコンセプトに掲げる『女性力』では、人生の輝きに出会ったひとりの女性のストーリーに注目し、特別企画として女性のみなさんにお届けします。

 

以前は体重が70kg、体脂肪33%だったという野坂茜さん。激しいダイエットをして一時は体重が48kgまでになったというものの、当時の体はボロバロだったといいます。
そんな時に出会った「ビキニフィットネス」という世界。女性の美しさを競うボディビルの競技に挑戦し、初出場の全国大会で第3位、2度目の挑戦の今年も3位の栄冠を手にされました。そんな彼女の素敵な生き方を伺っています。

女性らしい美しさ「ビキニフィットネス」という競技に出会ったことが人生の豊かな輝きになった

 

ー 茜さんにとってビキニフィットネスとは?

昔は、細い方がいい、棒みたいな体がいいと思っていました。
今、私が取り組んでいる「ビキニフィットネス」という競技では、女性らしい美しさが求められます。健康的に磨き上げられたボディラインや美しい動きなど、トータルで女性の美を競う大会です。
やればやるほど、頑張れば頑張るほど目標に近づくのが、この競技の面白いところですが、目標に近づこうとするとトレーニングは辛くハードに、生活の中でのウェイトも大きくなります。それでも私自身が続けているのは、この「ビキニフィットネス」という競技が、私の人生を豊かにするスパイスになっているからです。
心から楽しめることを取り入れられたら、日々が豊かになる。それが私にとっては「ビキニフィットネス」であり、自分にとってのスパイスと出会い楽しむことが、人生の最高の輝かせ方になるのではと思います。

 

ー 茜さんご自身はもともとストイックな方なんですか?

私はストイックという言葉とはかけ離れた人間です。辛いことは嫌いだし、できれば楽をしたい(笑)。決めたことを自らやり遂げられるような強い力はもっていません。
本当はトレーニングは辛くて辛くて…今でも毎回逃げたくなります。
それでもやり続けられるのは、まだ知らない自分に会えるワクワクがあるから。今日頑張った私が、明日の私になる。今日の努力が、今日よりも強い自分に変化させる。いつも「どんな自分になるんだろう」とワクワクしています。

「ビキニフィットネス」に出会うまでの私は、自分に自信なんてありませんでした。それが今は、ブレない自分、自分自身への肯定感につながっています。毎日ワクワク、今日と明日の私に期待し、頑張った自分を肯定しながら過ごせるのは、「ビキニフィットネス」という競技に出会ったお陰だと思っています。

 

ー いつ頃から楽しめるようになりましたか?

やろうと決心して始めてから、やめようと思ったことは一度もなかったです。想像していたよりも辛いものでしたが、「こんな辛いこと、もうやめよう。またビール飲んで寝てる生活に戻ろう。」と思うことがなかったのは、変わっていく自分が手に取るように分かるからでした。
自分に自信のなかった私は、本当はずっと変わるきっかけを探していたんだと思います。「ビキニフィットネス」の世界に触れて、「やっと見つけた!」と。

以前の私は、何かにつれ、できない理由を探していました。「◯◯だから出来ない、無理。」と自分を納得させていましたが、今は、「◯◯だから出来る」と自然に考えられるように変わりました。「ビキニフィットネス」を通し日々変わっていく自分に出会い、自分に自信が持てるようになったことが、考え方も変えたからだと思います。
自分の内面、心の在り方が変わってくると、自信がなくていつも下を向いていた以前とは、見える景色も全く違います。

 

ー 茜さんをそれほど変えたビキニフィットネスの魅力がすごく気になりますね!

「ビキニフィットネス」に限らず、女性のみなさんにはトレーニングをおすすめしたいですね。負荷をかけてトレーニングをすると脳内で幸せホルモンが出る、と言われているんです。汗をかいて運動をするとスッキリするし、その時のストレスも忘れられますし。
ただ正直なところ、私は脚のトレーニングが苦手なんです。本当に辛くて…涙が出るほどです。なので脚のトレーニングのスケジュールが来ると、前日の夜から憂鬱で、当日も朝から気が重くて…。仕事を終えてトレーニングの為のジムに着いてからも、まだ諦めきれず、マシンの前でしばらく心の葛藤を繰り広げるほどです(笑)。
でも、それでも、「よし!」と思い立ってやり切ったときに、「今日もやったぞ!」という自信と達成感を積み上げることができる。

トレーナーさんの力も大きいです。頼れる人がいつもそばにいてくれることは、本当に心強い。週に2〜3回、パーソナルで指導してもらっているのですが、私が頑張れるのも、結果を出せるのも、トレーナーである師匠のお陰です。

今の「ビキニフィットネス」の競技に出会う前、別の大会に挑戦したことがあったんです。その時は体の細さやスタイルを重視していて、今のように健康的な美しさを目指すこともなく、ただただ細くガリガリでした。もともと体重が70kg、体脂肪33%のぽっちゃり体型だったところから48kgまで痩せて。とにかく痩せればいいと考えていたので、今思うと無理なダイエットを続けて、顔は青白く、肌もガサガサ。目の下のクマもひどくて、周りにも心配しかされませんでした。それでも自分では体重が落ちたことが全てで満足していたんです。

そんな状態の時に出た大会で、今の師匠が声をかけてくれました。
「ビキニフィットネス」という競技があること、そしてその大会の様子をYouTubeで見せてもらった時に、「なんて綺麗なんだろう」「こんな素敵な世界があるんだ」と感動したのを覚えています。

「ビキニフィットネス」は、所作やアクセサリー、髪型、身に着けるビキニなど、あらゆる面からいかに自分を素敵に見せられるか。その時の女性としての最高の自分を魅せる競技です。
数分の時間の中で、自分らしさを表現する。それはまるでショーのように、一番素敵な自分をお客さんに見てもらう。特別な世界です。
体の美しさはもちろん、ポージングや表情、指先の動きひとつにも、女性らしいしなやかさや品を表現します。

 

ー 素敵な大会ですね。もし師匠に出会わなかったら、今どんな茜さんだったんでしょうね。

師匠に出会わなかったら、今の私はいないと思います。不健康なダイエットをそのまま続けていたかもしれません。
当時、誰より心配してくれていたのが子どもで、ビキニフィットネスを始めたある時、手紙をもらったんです。そこには「ママが元気になって、にこにこしてくれるようになってくれて良かった」と書かれていました。
子どもながらにすごく心配をしてくれていたこと、今は「自慢のお母さん」として友達に私の動画を見せたりしていることが、何より私の支えになっていますし、今の私になったことで得られた大切なものだと感じています。

それに、体や表現などの見た目ももちろんですが、考え方も以前とは全く違います。心も体も、すごく若返ったといわれますね(笑)。

 

ー 生活の中にはどういった感じで取り入れられているんでしょうか?

トレーニングは週に5日くらいです。体がトレーニングに慣れてしまわないように、軽い負荷で数十回繰り返すトレーニングをしたり、重めの負荷で10回3セットで組んだり、最大限の負荷で1回だけ上げるトレーニングをしたり。日によって変えています。
ジムでのトレーニングだけでなく、日々の生活の中でできることもたくさんあります。例えば歩くという動作。この日常の動作を意識すると、体はすごく変わります。ジムでトレーニングをするだけではなかなか身につかない姿勢やスタイルも、歩く際に意識をすることで、自分のものになる。日常にたくさんある歩くタイミングをトレーニングの一部として利用しています。

ビキニフィットネスに出会って、食の健康についてもすごく意識するようになったので、お弁当も手作りのものを持って行っています。たくさん食べるんだろうとか、逆にすごく絞った食事なんだろうとか思われることもありますが、1回分の食事は、一般的な女性のお弁当ほどの量なんです。ただ、私は会社でお弁当を2回食べるという(笑)。お昼と夕方4時の2回が、お弁当タイムです。
タンパク質と野菜、それにおにぎりを加えたり。体づくりの8割は食事だと考えています。

でももしパンケーキを食べてしまっても、罪悪感や後悔の気持ちは持たない。その時ハッピーだったことを取り入れて、無理せず、1週間くらいでその帳尻をあわせるように調整します。
いかに楽しく楽に続けるか。そうじゃないとずっと続けることは無理だと思うんです。

 

 

 

ー 茜さんのようにビキニフィットネスを始めてみたいという方がいらっしゃったら?

もし同じ競技に挑戦したいという方がいたら、とっても嬉しいですね!
向いているのは、好奇心が旺盛な方や、「何故だろう」「こうした方がいいかな」という探究心の持ち主、そして意思が強い方だと思います。
ビキニフィットネスは私にとっては欠かせない存在で心から楽しいけれど、じゃあ「やってみなよ」と人に勧められるのかと言ったら、気軽には誘えない。その矛盾はあります。
それでもやってみたいと思ってもらえるなら、いかに楽しめるかを存分に味わって欲しいですね。
辛いトレーニングや競技中心のライフスタイルを超える楽しさと素晴らしさが、ビキニフィットネス、ボディビルにはあります。
出来なかったことが出来るようになる喜び。やっていくうちになりたい自分のイメージが変わり、そしてどんどん変わっていく自分が自信になる。
ムキムキだったり、しなやかな体だったり、外国人みたいなスタイルだったり、目指す目標にあわせて体を磨き、もしもっと体を作り上げたい時には更に別の階級に挑戦するという選択もできます。
自分自身の変化を思いっきり楽しめることが最大の魅力だと実感しています。

 

ー 茜さんが一番楽しいと感じるのはどんな時でしょうか?

ステージが何より楽しいんです!スポットライトが私を照らし、観客や審査員みんなが自分だけを見てくれる瞬間。
そしてステージでの私を喜んでくれる、会場で応援してくれる方たちの姿を壇上から見つけると、頑張って磨き上げた自分をやっと披露できる嬉しさ、今の自分の集大成として輝かせたいという想いでいっぱいになります。
舞台袖からステージへ、一歩踏み出した瞬間から、特別な最高の時間が始まる。家族のことなどを除けば、私にとっては一番の楽しみです。
予選上位の6人がファーストコールで呼ばれる、その中で私の名前をコールされたときは、飛び上がりたくなるほど嬉しい。

私にとって憧れの「絶対的女王」のような方がいて、去年、初出場でファーストコールで呼ばれて立ったステージで彼女の隣に並んだ時は本当に感動しました。憧れの人に近づけた自分を実感して鳥肌がたつ想いでした。

 

ー 初めて立った全国大会のステージで第3位に選ばれた時にはどんな気持ちでした?

競技自体、始めて間もなかったですし、右も左もわからない中で全国大会に出られることがすでに満足だったんです。その前に北陸大会があって、それが私のビキニフィットネスデビューだったんですが、そこでは緊張しすぎて産まれたての小鹿のように震えていて(笑)。
とにかく楽しんでおいでと師匠に背中を押され、全く気負わずに出られたので大会自体を楽しめていました。予選で12位以内に選ばれると、「Lウォーク」といってひとりでステージ上を歩ける時間が得られる。大会のひとつひとつが最高に楽しかったんです。
だから突然3位に選ばれた時には本当に驚きました。嬉しさはもちろんありましたが、何よりびっくりした、というのがその時の気持ちです。会場で見ていた師匠だけは、3位に選ばれるのが予想でわかっていたそうですが。

今は全国大会で優勝することを目標にしています。8月に2度目の大会を終えて今、トレーニングが上手くなってきたことを実感しているところです。
鍛える筋肉により集中できるようになりましたし、筋肉の細かな動きや動かし方をより繊細に感じ取れるようになりました。今まで気付けなかった部分がひとつひとつ分かるようになってきて、トレーニングも楽しくなっています。
来年の自分を思うとワクワクしますね。1回のトレーニングに意識できるようになったことで体がもっと変化する。これからどんな自分になれるんだろうという期待でいっぱいです。

師匠と出会ってから二人三脚でやってきたビキニフィットネス。私にとって師匠は、先生であり友人であり憧れの人。家族のように特別な存在で、私の人生に輝きを運んでくれた大切な恩人です。その師匠とこれからも、一緒に新しい扉を開いていきたいと思っています。

 

 

野坂茜さん(40歳)

初出場の2018年、2019年ともに、オールジャパンビキニフィットネス第3位

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